10月6日、2012年シーズン公式戦全日程が終了した。2012年シーズンのプロ野球全体の観客動員数は715万6157名で、史上初めて700万人を突破した。年間総合優勝を決めるポストシーズンは、8日の準プレーオフ第1戦:ロッテ−トゥサン(ソウル・蚕室)で幕を開ける。
サムソン 4−3 キア (光州)
(勝)チョン・イヌク 1勝1敗 (セーブ)シム・チャンミン 2勝2敗1S (敗)ソ・ジェウン 9勝8敗
サムソンは1回表、それまで44回連続無失点の記録更新中だったキアの先発ソ・ジェウンから3番イ・ジヨンの内野ゴロの間に1点を先制した。キアは2回裏、サムソンの先発チョン・イヌクから3番アン・チホン、6番イ・ジョンファンのタイムリーで2-1と逆転した。ソ・ジェウンは2回以降得点を許さなかったが、サムソンは6回表代打パク・ハニ、9番ソン・ジュインのタイムリーで4-2と逆転した。
キアは8回裏、サムソンの3番手イ・ドンゴルから2番キム・ソンビンの内野ゴロの間に1点を返したが、最後は4番手シム・チャンミンが抑え、すでに公式戦優勝・韓国シリーズ(10月24日開幕予定)出場を決めたサムソンが最終戦も勝利で飾った。5回を2失点に抑えたチョン・イヌクが2012年シーズン初勝利。5位キアは好調のソ・ジェウンが8回まで4失点に抑えたが、打線が火を噴かず自身の連勝は4で止まり、本拠地・光州での公式戦最終戦を勝利で飾れなかった。
ソン・ドンヨル監督(元中日)を迎えた2012年シーズンは5位に終わり、4位だった2011年に続く2年連続ポストシーズンはならなかったキアは、イ・ボムホ(元福岡ソフトバンク)、チェ・ヒィソプなど主力野手の故障に悩まされ、先発投手が好調でないと勝てない試合が目立った。2012年シーズン最終戦となったこのカードは、サムソンが12勝6敗1分けと勝ち越した。
ロッテ 1−6 SK (仁川・文鶴)
(勝)パク・ヒィス 8勝1敗6S (敗)イ・スンホ 2勝3敗
ロッテは3回表、SKの先発ユン・ヒィサンから2番キム・ムンホのタイムリーで1点を先制した。ロッテの先発ホ・ジュンヒョクは3回を無失点に抑え、4回から故障明けのユーマン、5回からサドースキーと両外国人投手が調整登板し、さらに6回には守護神キム・サユルも登板した。SKも4回からパク・チョンベ、7回からチェ・ヨンピル、8回からパク・ヒィスが調整登板した。
2位SKは8回裏、ロッテの5番手イ・スンホからチャンスを作ると、代わった6番手キム・イリョプから相手のエラー、2番パク・チェサン、途中出場の3番モ・チャンミン、途中出場の5番ホン・ミョンチャンのプロ7年目にして初打点となるタイムリー、6番イ・ジェウォンのタイムリーで6-1と逆転し、最後は5番手オム・ジョンウクが抑え、本拠地・文鶴野球場で4連敗から脱出し公式戦最終戦を終えた。
2007年以降6年連続ポストシーズンに出場することになった2位SKは、準プレーオフ(トゥサン−ロッテ)の勝者とプレーオフ(10月16日開幕予定)で対戦することとなっている。打線ではパク・チェサンが3安打2打点と活躍。8回裏代打で安打を記録したパク・チェホンは、プロ17年目にして史上5人目となる通算3000塁打を記録。2008年以降5年連続ポストシーズン進出を決めたが、公式戦終盤で不振に陥り首位争いから脱落し4位に終わったロッテは、この試合も終盤に逆転を許すなど、8日からのトゥサンとの準プレーオフに向けて不安を残した。2012年シーズン最終戦となったこのカードは、ロッテが10勝9敗と勝ち越した。
LG 1−0 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)リズ 5勝12敗5S (セーブ)ポン・ジュングン 1敗26S (敗)チョン・デヒョン 1勝2敗
LGは1回表、トゥサンの先発チョン・デヒョンから4番チョン・ソンフンのタイムリーで1点を先制し、先発リズは無失点の好投を続けた。トゥサンは4回からアン・ギュヨン、6回からピョン・ジンス、7回からキム・チャンフン、8回からキム・サンヒョンを登板させた。しかし打線の援護がなく、LGは8回途中からイ・サンヨル、ユ・ウォンサンの継投策に出た。
最後は守護神ポン・ジュングンが抑え、7位LGが虎の子の1点を守りきって公式戦最終戦を完封リレーで飾った。8回途中まで無失点に抑えたリズは5勝目。パク・ヨンテクは3回表に安打を記録し、史上28人目の通算1400安打を達成。2012年シーズン、キム・ギテ新監督を迎えたが、オフのFAによる主力選手の流出と、まさかの不正事件で主力投手が去ったLGは、中盤以降の失速で2003年以降10年連続となるポストシーズン進出失敗となり、長期低迷から抜け出すきっかけをつかめなかった。
キム・ジヌク新監督により2011年5位に終わった不振から立ち直りを見せた3位トゥサンは、この試合を投手陣の調整にあてたが、故障者の多い打線は無得点に終わり、8日からの4位ロッテとの準プレーオフへ不安を感じさせた。2012年シーズン最終戦となったこのカードはLGが12勝7敗と勝ち越し、同じ蚕室野球場を本拠地とするライバルに意地を見せた。