DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  3位SK、イ・マンス監督代行の緒戦は2試合連続の完封負け  4位ロッテ4連勝

サムソン 2−0 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ジャマーノ 1勝  (セーブ)オ・スンファン 1勝36S  (敗)オム・ジョンウク 2勝2敗
本塁打) サムソン : チェ・テイン 5号
 この試合の前にSKはキム・ソングン監督の更迭、イ・マンス監督代行の就任を発表していて、新体制での緒戦となるところであった。しかし本拠地・文鶴野球場のSKファンたちは、チームを3度の優勝に導いた名将が突然チームを去ったことに憤慨し、1塁やライト側の応援席には抗議の横断幕がかかり、試合中にキム・ソングン監督の名を叫ぶコールが沸き起こり、挙句の果てにはグラウンドに物が投げ込まれ、試合中グラウンドに乱入してきた者もいるほどであった。試合はサムソンが4回表、SKの先発オム・ジョンウクから5番チェ・テインの2ランで先制した。オム・ジョンウクは6回を2失点と好投し、パク・ヒィス、チョン・ビョンドゥのリリーフ陣も追加点を与えなかったが、打線が韓国初登板となったサムソンの新外国人ジャマーノ(元福岡ソフトバンク)から得点を奪えない。
 7回以降チョン・ヒョヌク、守護神オ・スンファンの継投で相手の反撃を断ち、首位サムソンが完封リレーで勝利し3連勝で首位独走態勢に入った。6回を無失点に抑えたジャマーノは韓国初勝利。17日と同じく2試合連続で完封負けし、イ・マンス監督代行の緒戦を勝利で飾れなかった3位SKだが、試合後激高した多数のファンがグラウンドになだれ込み、中にはユニフォームを燃やす者も現れ、文鶴野球場は収集のつかない事態となり、かなりの被害をこうむった。
 

ロッテ 4−1 キア   (光州)
(勝)チャン・ウォンジュン 10勝4敗  (セーブ)キム・サユル 5勝2敗12S  (敗)ロペス 10勝4敗
本塁打) ロッテ : ソン・アソプ 11号
 ロッテは2回表、キアの先発ロペスから1,3塁の場面でダブルスチールにより1点を先制し、3回表3番ソン・アソプの3ランでリードを広げた。キアも3回裏、ロッテの先発チャン・ウォンジュンから2番パク・キナムの内野ゴロの間に1点を返した。チャン・ウォンジュンはこのあと反撃を許さず、ロペスも6回までは投げ、キム・ヒィゴル、ユ・ドンフン、シム・ドンソプといったキアのリリーフ陣も追加点を与えなかった。
 4位ロッテは終盤イム・ギョンワン、キム・サユルの継投で相手の反撃を断ち、4連勝でいよいよ勢いに乗り始めた。8回途中まで1失点に抑えたチャン・ウォンジュンはチーム最多の10勝目で、2008年以降4年連続2ケタ勝利を達成した。一方2位キアはこれで4連敗となり、首位サムソンとの差が大きく開いてしまった。わき腹痛から復帰したロペスは6回4失点と期待に応えられず、8安打に抑えられた打線では7番キム・ダウォンが3安打と一人気を吐いた。


LG 3−5 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)キム・ソヌ 9勝7敗1S  (セーブ)ノ・ギョンウン 4勝1敗3S  (敗)ジュキッチ 7勝5敗1S
本塁打) トゥサン : コ・ヨンミン 3号、キム・ヒョンス 10号
 トゥサンは1回裏、LGの先発ジュキッチから2番コ・ヨンミンの本塁打で1点を先制した。LGは2回表、トゥサンの先発キム・ソヌから7番オ・ジファンのタイムリーで1−1の同点に追いついた。トゥサンは3回裏3番キム・ヒョンスの2ランで勝ち越し、4回裏7番オ・ジェウォン、8番イ・ウォンソクのタイムリーで2点を追加してジュキッチをノックアウトした。LGは6回表4番イ・ビョンギュ(元中日、背番号9)のタイムリー、5番ソ・ドンウクの犠牲フライで2点を追加した。
 6位トゥサンはイ・ヒョンスン、チョン・ジェフン、ノ・ギョンウンの継投で相手の反撃を断ち接戦を制した。6回途中まで3失点のキム・ソヌがチーム最多タイの9勝目。5位LGは先発ジュキッチが4回途中5失点でノックアウトされ、打線もあと一本が出なかったが、最近絶好調のソ・ドンウクが3安打1打点と活躍。このままでは2003年以降9年連続でポストシーズン進出失敗と悪夢が続くことを恐れたLGファンたちは、14日のロッテ戦と同じく蚕室野球場の正面入り口を囲んだ。これに対してパク・チョンフン監督やキム・ギテ1軍首席コーチが出てきたが、物を投げつけられるなど大荒れとなった。一応監督がファンに謝罪したことで場は納まったものの、今後も同様の騒動が起きる可能性はLGが勝利を重ねない限り低くはならないと思われる。
 
 
ハンファ 0−3 ネクセン  (ソウル・木洞)
(勝)ナイト 4勝12敗  (セーブ)ソン・スンナク 3勝2敗11S  (敗)キム・ヒョンミン 4勝9敗1S
 ネクセンは1回裏、ハンファの先発キム・ヒョンミンから4番パク・ピョンホのタイムリーで1点を先制し、先発ナイト(元北海道日本ハム)は無失点の好投を続けた。なかなかナイトを援護できなかった打線は6回裏、ハンファの2番手チャン・ミンジェから6番カン・ジョンホのタイムリー、代打イ・スンヨンの犠牲フライで2点を追加した。
 ネクセンは8回以降イ・ジョンフン、オ・ジェヨン、ソン・スンナクの完封リレーで4連敗から脱出し、7位ハンファとのゲーム差を縮め最下位脱出に望みをつないだ。7回を無失点に抑えたナイトは自身3連敗から脱出する4勝目。打線では2番チャン・ギヨンが3安打と活躍。ハンファの先発キム・ヒョンミンは6回途中まで好投するも打線の援護がなく、自身の連敗が6に伸びてしまった。