サムソン 2−0 SK (仁川・文鶴)
(勝)ジャマーノ 1勝 (セーブ)オ・スンファン 1勝36S (敗)オム・ジョンウク 2勝2敗
(本塁打) サムソン : チェ・テイン 5号
この試合の前にSKはキム・ソングン監督の更迭、イ・マンス監督代行の就任を発表していて、新体制での緒戦となるところであった。しかし本拠地・文鶴野球場のSKファンたちは、チームを3度の優勝に導いた名将が突然チームを去ったことに憤慨し、1塁やライト側の応援席には抗議の横断幕がかかり、試合中にキム・ソングン監督の名を叫ぶコールが沸き起こり、挙句の果てにはグラウンドに物が投げ込まれ、試合中グラウンドに乱入してきた者もいるほどであった。試合はサムソンが4回表、SKの先発オム・ジョンウクから5番チェ・テインの2ランで先制した。オム・ジョンウクは6回を2失点と好投し、パク・ヒィス、チョン・ビョンドゥのリリーフ陣も追加点を与えなかったが、打線が韓国初登板となったサムソンの新外国人ジャマーノ(元福岡ソフトバンク)から得点を奪えない。
7回以降チョン・ヒョヌク、守護神オ・スンファンの継投で相手の反撃を断ち、首位サムソンが完封リレーで勝利し3連勝で首位独走態勢に入った。6回を無失点に抑えたジャマーノは韓国初勝利。17日と同じく2試合連続で完封負けし、イ・マンス監督代行の緒戦を勝利で飾れなかった3位SKだが、試合後激高した多数のファンがグラウンドになだれ込み、中にはユニフォームを燃やす者も現れ、文鶴野球場は収集のつかない事態となり、かなりの被害をこうむった。
ロッテ 4−1 キア (光州)
(勝)チャン・ウォンジュン 10勝4敗 (セーブ)キム・サユル 5勝2敗12S (敗)ロペス 10勝4敗
(本塁打) ロッテ : ソン・アソプ 11号
ロッテは2回表、キアの先発ロペスから1,3塁の場面でダブルスチールにより1点を先制し、3回表3番ソン・アソプの3ランでリードを広げた。キアも3回裏、ロッテの先発チャン・ウォンジュンから2番パク・キナムの内野ゴロの間に1点を返した。チャン・ウォンジュンはこのあと反撃を許さず、ロペスも6回までは投げ、キム・ヒィゴル、ユ・ドンフン、シム・ドンソプといったキアのリリーフ陣も追加点を与えなかった。
4位ロッテは終盤イム・ギョンワン、キム・サユルの継投で相手の反撃を断ち、4連勝でいよいよ勢いに乗り始めた。8回途中まで1失点に抑えたチャン・ウォンジュンはチーム最多の10勝目で、2008年以降4年連続2ケタ勝利を達成した。一方2位キアはこれで4連敗となり、首位サムソンとの差が大きく開いてしまった。わき腹痛から復帰したロペスは6回4失点と期待に応えられず、8安打に抑えられた打線では7番キム・ダウォンが3安打と一人気を吐いた。
LG 3−5 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)キム・ソヌ 9勝7敗1S (セーブ)ノ・ギョンウン 4勝1敗3S (敗)ジュキッチ 7勝5敗1S
(本塁打) トゥサン : コ・ヨンミン 3号、キム・ヒョンス 10号
トゥサンは1回裏、LGの先発ジュキッチから2番コ・ヨンミンの本塁打で1点を先制した。LGは2回表、トゥサンの先発キム・ソヌから7番オ・ジファンのタイムリーで1−1の同点に追いついた。トゥサンは3回裏3番キム・ヒョンスの2ランで勝ち越し、4回裏7番オ・ジェウォン、8番イ・ウォンソクのタイムリーで2点を追加してジュキッチをノックアウトした。LGは6回表4番イ・ビョンギュ(元中日、背番号9)のタイムリー、5番ソ・ドンウクの犠牲フライで2点を追加した。
6位トゥサンはイ・ヒョンスン、チョン・ジェフン、ノ・ギョンウンの継投で相手の反撃を断ち接戦を制した。6回途中まで3失点のキム・ソヌがチーム最多タイの9勝目。5位LGは先発ジュキッチが4回途中5失点でノックアウトされ、打線もあと一本が出なかったが、最近絶好調のソ・ドンウクが3安打1打点と活躍。このままでは2003年以降9年連続でポストシーズン進出失敗と悪夢が続くことを恐れたLGファンたちは、14日のロッテ戦と同じく蚕室野球場の正面入り口を囲んだ。これに対してパク・チョンフン監督やキム・ギテ1軍首席コーチが出てきたが、物を投げつけられるなど大荒れとなった。一応監督がファンに謝罪したことで場は納まったものの、今後も同様の騒動が起きる可能性はLGが勝利を重ねない限り低くはならないと思われる。
ハンファ 0−3 ネクセン (ソウル・木洞)
(勝)ナイト 4勝12敗 (セーブ)ソン・スンナク 3勝2敗11S (敗)キム・ヒョンミン 4勝9敗1S
ネクセンは1回裏、ハンファの先発キム・ヒョンミンから4番パク・ピョンホのタイムリーで1点を先制し、先発ナイト(元北海道日本ハム)は無失点の好投を続けた。なかなかナイトを援護できなかった打線は6回裏、ハンファの2番手チャン・ミンジェから6番カン・ジョンホのタイムリー、代打イ・スンヨンの犠牲フライで2点を追加した。
ネクセンは8回以降イ・ジョンフン、オ・ジェヨン、ソン・スンナクの完封リレーで4連敗から脱出し、7位ハンファとのゲーム差を縮め最下位脱出に望みをつないだ。7回を無失点に抑えたナイトは自身3連敗から脱出する4勝目。打線では2番チャン・ギヨンが3安打と活躍。ハンファの先発キム・ヒョンミンは6回途中まで好投するも打線の援護がなく、自身の連敗が6に伸びてしまった。