DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ヤン・ジュンヒョク(サムソン)、涙の引退試合

トゥサン−ネクセン(ソウル・木洞)は雨天中止で、予備日の20日に順延。

SK 3−0 サムソン  (大邱
(勝)キム・グァンヒョン 17勝6敗  (セーブ)ソン・ウンボム 8勝5敗7S  (敗)チャ・ウチャン 9勝2敗 
本塁打) SK : イ・ホジュン 7号
 この試合は伝説の大打者ヤン・ジュンヒョクの引退試合ということで、サムソンの大邱の本拠地球場の周囲には前日からテントを張って行列を作るファンが後を絶たず、超満員のものすごい熱気に包まれた。始球式はヤン・ジュンヒョクの父親がマウンドに立ち、本人が打席に立って行われた。ヤン・ジュンヒョクは3番ファーストで先発出場した。
 ヤン・ジュンヒョクは1回裏、SKの先発キム・グァンヒョンの前に三球三振に倒れた。SKは3回表、サムソンの先発チャ・ウチャンから3番チョン・グヌのタイムリーで1点を先制した。4回裏、ヤン・ジュンヒョクの第2打席もキム・グァンヒョンの前に三振だった。キム・グァンヒョンは連打を許さず無失点の好投を続け、7回裏ヤン・ジュンヒョクの第3打席は3打席連続三振に抑えた。SKは8回表、サムソンの2番手ユン・ソンファンから4番イ・ホジュンの2ランでリードを広げた。
 9回裏、ヤン・ジュンヒョクの第4打席の前に、試合中にもかかわらず花火が打ち上げられ、大打者の現役最後となるであろう打席を盛り上げた。しかしヤン・ジュンヒョクはSKの2番手ソン・ウンボムの前にセカンドゴロに倒れ、球場内からはため息が出た。結局首位SKは完封リレーで勝利し、公式戦優勝のマジックナンバーを1にした。8回途中まで無失点に抑えたキム・グァンヒョンは、最多勝争い単独トップの17勝目。2010年最終戦となったこのカードは、SKが10勝9敗と勝ち越した。

 試合後別れを惜しむ涙のように強い雨の降りしきるグラウンドでは、ヤン・ジュンヒョクの盛大な引退セレモニーが行われた。通算安打数、本塁打数、出場試合数など、数々の個人記録を打ち立てた偉大なる選手の18年間の選手生活は、盛大な拍手と歓声の中で幕を閉じた。


  


ロッテ 7−1 ハンファ  (大田) 
(勝)イ・ジェゴン 7勝3敗  (敗)ブエノ 1勝3敗 
本塁打) ロッテ : ファン・ジェギュン 6号
 ロッテは3回表ハンファの先発ブエノの暴投で1点を先制し、4回表8番ファン・ジェギュンの3ランでリードを広げ、5回表ハンファの2番手ユ・ウォンサンから代打イ・スンファのタイムリーで1点を追加した。ハンファは7回裏ロッテの先発イ・ジェゴンから5番キム・ガンミンのタイムリーで1点を返したが、ロッテは8回表ハンファの4番手チョン・ジェウォンから7番チョン・ボミョンのタイムリー、相手の暴投で2点を追加した。
 4位ロッテはキム・サユル、カン・ヨンシク、イ・ジョンフンの継投で相手の反撃を断ち快勝した。7回1失点に抑えたイ・ジェゴンは7勝目。なお2盗塁を記録した1番キム・ジュチャンは、自身初となるシーズン60盗塁の大台に乗せ、19日現在61盗塁で盗塁王争いを独走している。ハンファはわずか7安打に抑えられ、球団史上初となる2年連続のシーズン単独最下位が確定した。打線ではキム・ガンが3安打1打点と活躍。2010年最終戦となったこのカードは、ロッテが10勝9敗と勝ち越した。
 

キア 4−5 LG  (ソウル・蚕室) 
(勝)イ・ドンヒョン 7勝2敗4S  (敗)アン・ヨンミョン 6勝8敗3S
本塁打) LG : チョ・インソン 27号、パク・ヨンテク 9号
 LGは2回裏、キアの先発ヤン・ヒョンジョンから8番チョン・ジュヒョンの犠牲フライで1点を先制し、キアも4回表LGの先発チェ・ソンミンから9番イ・ヒョンゴンの犠牲フライ、相手の相次ぐエラーで3−1と逆転した。ヤン・ヒョンジョンは7回1失点と好投し、5回裏には無死1,2塁のピンチを迎えたが、3番イ・テックンのセカンドライナーで飛び出していた走者2人ともアウトになり、2010年シーズン初の三重殺が完成するなど運も味方した。LGは8回裏キアの2番手ソン・ヨンミンから4番チョ・インソン本塁打で1点を返すと、9回裏キアの4番手パク・ソンホから代打パク・ヨンテクの本塁打で4−4の同点に追いつき、試合は延長戦に突入した。
 キアは11回表LGの6番手イ・ドンヒョンから1番イ・ヨンギュのタイムリーで1点を勝ち越したが、6位LGはその裏キアの7番手アン・ヨンミョンから5番イ・ビョンギュ(背番号24)の2点タイムリーでサヨナラ勝ちし、5位キアとの差を縮めた。11回表勝ち越し点を許したが、打線の援護によりイ・ドンヒョンが幸運にも7勝目。打線ではサヨナラタイムリーを打ったイ・ビョンギュ(背番号24)が3安打2打点と活躍。2010年シーズン最終戦となったこのカードは、LGが13勝6敗と勝ち越した。