DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2020年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  プレーオフ : トゥサン−ハンファ

 サムソンとの準プレーオフが第3戦までもつれこみ何とかプレーオフに進出したハンファと、公式戦2位で余裕を持ってプレーオフに臨むトゥサンとの対決となった。またハンファのキム・インシク監督は2006年WBC(ワールドベースボールクラシック)で韓国代表をベスト4に導き、トゥサンのキム・ギョンムン監督は北京五輪韓国代表監督に就任し、新旧韓国代表監督対決にもなっている。ただ、準プレーオフで総力戦となったハンファは疲労がとれず、トゥサンが有利であるという見方が強い。
 何と言ってもトゥサンには第1戦の予告先発として登場するエースのリオスがいる。韓国プロ野球史上最高の外国人投手リオスは今季22勝と自己ベストの成績を残し、防御率も2.07と驚異的な数字だ。先発2番手は同じく外国人投手のランデル(12勝、元読売)だが、3番手以降に不安がある。今季米国マイナーリーグから入団したイ・スンハクが後半先発で好投し7勝したが、大舞台での実力は未知数である。高卒新人ながら64試合に登板し7勝をあげた中継ぎの柱イム・テフン、守護神チョン・ジェフン以外のリリーフ陣がやや手薄なのも気がかりだ。
 ハンファは準プレーオフでエースのリュ・ヒョンジン(17勝)が第1戦で先発し7回途中まで投げ、第3戦でも3イニング以上のロングリリーフをこなしたため、第1戦の予告先発は先発でもリリーフでも活躍したベテランのチェ・ヨンピルとなった。準プレーオフ第2戦で先発した右のエースのチョン・ミンチョル(12勝)が途中で腰の痛みを訴え降板し、プレーオフでの登板は不透明なままだ。
 準プレーオフ第3戦で先発した外国人左腕セドリックは不安定な内容で、このプレーオフでも先発として起用されることが予想されるが、あまり期待はできない。第2戦での先発が予想されるリュ・ヒョンジンの左腕にチームの命運が託されている。リリーフ陣もソン・ジヌ、ムン・ドンファンク・デソン(元オリックス)などのベテラン勢に頼るしかない。
 打線は長打こそ主砲キム・ドンジュ、チェ・ジュンソク以外期待しにくいが、8球団最多の161盗塁と足を使った攻撃に特徴がある。2006年の盗塁王イ・ジョンウクの47盗塁、攻守ともにチームの要となったコ・ヨンミンの36盗塁と走れる選手が多く、積極的な走塁で得点力をアップさせている(8球団中2位)。ハンファの捕手シン・ギョンヒョンはトゥサンの快足選手たちに盗塁させないリードや守備力が求められてくる。中軸を打つキム・テギュンイ・ボムホ、クルーズとその他の打者のつながりが悪いハンファに対して、トゥサンは比較的上位から下位までつなぐ野球ができる。
 リオスが第1戦と第4戦で順調に勝利すれば、トゥサンががぜん有利になってくる。だがリオスが乱調となり打撃戦となると、ハンファにも勝機が見えてくる。劣勢に立たされているキム・インシク監督の継投を中心とした采配の妙を、トゥサンの若き名将キム・ギョンムン監督がどうかわしていくかが見ものである。ただ、2006年に公式戦2位だった現代が準プレーオフを勝ち抜いたハンファに3勝1敗で敗れるなど、現行の制度で行われた過去16回のポストシーズンプレーオフから進出できる公式戦2位チームは7度しか韓国シリーズには進出していないため、トゥサンにとっては難しい戦いとなることには変わりがない。
(文責:ふるりん