DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

    3位ハンファ4連勝、4位サムソン6連敗

SK−LG(ソウル・蚕室)は雨天中止で、予備日の28日18時半からに順延された(同球場)。
サムソン 2−6 ハンファ  (大田)
(勝)ソン・ジヌ 1勝2敗1S   (敗)チョン・ヒョヌク 1敗1S
本塁打) サムソン : シム・ジョンス 30号  ハンファ : ヨン・ギョンフム 1号
 サムソンは2回表ハンファの先発セドリック(元東北楽天)から8番チン・ガビョンのタイムリーで1点を先制するが、ハンファはその裏サムソンの先発イム・チャンヨンから5番ヨン・ギョンフムの2ランで逆転した。セドリックは毎回のように走者を出す不安定な内容だったが、相手の拙攻に助けられ6回1失点で降板した。サムソンは7回表ハンファの2番手ソン・ジヌから4番シム・ジョンスの本塁打で2−2の同点に追いついた。だがハンファはその裏サムソンの4番手チョン・ヒョヌクからエラーもあり満塁のチャンスを作ると、2番コ・ドンジンのタイムリーで勝ち越し、代わったサムソンの5番手クォン・ヒョクから3番クルーズ、4番イ・ボムホのタイムリーで4点をリードした。
 8回以降はソン・ジヌ、アン・ヨンミョンが相手に反撃を許さず、3位ハンファが勝ち4連勝し4位サムソンとのゲーム差を3.5に広げた。しかも25日からの対サムソン戦3連勝と、目下の敵を沈めたのが大きい。現役最年長選手のソン・ジヌは今季故障で出遅れ中継ぎに回っていたためようやっと初勝利で、史上最多の通算勝利数を202に伸ばし、41歳7か月と史上最高齢での勝利投手にもなった。この日も欠場した主砲キム・テギュンに代わって4番を任されたイ・ボムホが3安打1打点と活躍。
 最近本拠地大邱(テグ)での試合がないサムソンは6連敗とシーズン終盤で失速し、5位LGとのゲーム差が2.5に縮まり4位の座も危うくなってきた。シム・ジョンスは本塁打王争いトップの30号本塁打を打ち、打点王(95打点)との二冠王も視野に入ってきた。3番ヤン・ジュンヒョクが3安打で打率を.338に伸ばし、同部門トップに立ち38歳での首位打者も夢ではなくなってきた。


現代 3−0 キア  (光州)
(勝)チャン・ウォンサム 9勝9敗  (敗)スコービー 8勝9敗
本塁打) 現代 : ソン・ジマン 13号
 試合は現代の先発チャン・ウォンサム、キアの先発スコービーの投手戦となり、両者無得点が続いた。現代は7回表スコービーから8番キム・ドンスの犠牲フライで1点を先制し均衡を破ると、8回表5番ソン・ジマンの2ランでスコービーをノックアウトした。チャン・ウォンサムは7回途中まで無失点と好投し、ソン・シニョン、イ・ヒョンスン、チョ・ヨンフンのリリーフ陣が相手の反撃を断ち、7位現代が完封勝ちし最下位キアとのゲーム差を3.5に広げた。
 プロ2年目の左腕チャン・ウォンサムは今季9勝目で、新人ながら12勝をあげた2006年に続き2年連続の2ケタ勝利まであと1勝とした。この試合1番で先発出場した38歳のベテラン外野手チョン・ジュンホは、チャン・ジョンフン(ハンファ、現在は引退)の持つ通算最多試合出場記録(1950試合)タイに並んだ。キアは首位打者争いをしている3番イ・ヒョンゴンが無安打に終わるなど、わずか5安打に抑えられた。