DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  キム・ジェバク監督(現代)が新監督に

 LGは来季の新監督として、今季現代の監督を務めたキム・ジェバク監督の就任を発表した。LGは今季途中の6月にイ・スンチョル監督が成績不振で辞任し、ヤン・スンホ監督代行が残り試合の指揮をとったが球団史上初の最下位でシーズンを終えた。キム・ジェバク新監督は3年契約の年俸3億5000万ウォン(約4330万円)、契約金5億ウォン(約6180万円)の総額15億5000万ウォン(約1億9170万円)と、監督しては史上初の3億ウォン(約3710万円)以上の年俸でLGと契約した。
 キム・ジェバク新監督は現役時代MBC(LGの前身)で俊足のショートとして活躍し、1985年には盗塁王にも輝いた。バントの名手ともして知られ、バントを多用した手堅い野球に定評がある。1992年太平洋に移籍し同年現役を引退、翌93年から太平洋でコーチに就任、96年太平洋が現代に身売りすると同チームの初代監督に就任した。その後は現代を11年間で4度の韓国シリーズ優勝に導き名将の名をほしいままにし、主力の移籍が相次いだ昨季は7位に低迷したが、今季は見事に優勝争いに加わり公式戦を2位で終え、プレーオフに進出した。
 2003年のアテネ五輪アジア地区予選では韓国代表監督を任されたが、台湾と日本に敗れ惜しくも本戦出場を逃した。今年のWBC(ワールドベースボールクラシック)では走塁コーチを担当し、12月のアジア大会では再び韓国代表監督を任された。来季のLG新監督就任で、実に16年ぶりの古巣復帰となる。投打ともに不調で2002年の韓国シリーズ進出以来優勝争いと無縁のLGを再生できるかに注目が集まる。