DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   サムソン、キアに逆転勝ちで2位浮上  リュ・ヒョンジン(ハンファ)、史上最年少・最速での通算1000奪三振

SK 6−2 LG  (ソウル・蚕室) 
(勝)ソン・ウンボム 4勝1敗  (敗)パク・ヒョンジュン 8勝5敗
本塁打) LG : イ・ビョンギュ(背番号9) 13号
 試合はSKの先発ソン・ウンボム、LGの先発パク・ヒョンジュンの好投により、互いに4回まで無得点が続いた。SKは5回表相手のエラーや2番パク・チェサンのタイムリーで4点を先制しパク・ヒョンジュンをノックアウトすると、代わったLGの2番手チェ・ソンミンから4番イ・ホジュンのタイムリーで1点を追加した。SKは6回からイ・スンホ(背番号37)、チョン・ウラムの継投で相手に反撃を許さず、8回表、LGの4番手イ・デファンからチョン・グヌのタイムリーで1点を追加した。
 LGは8回裏チョン・ウラム、SKの4番手チョン・デヒョンから3番イ・ビョンギュ(元中日、背番号9)の本塁打、8番ペク・チャンスのプロ2年目での初打点となるタイムリーで2点を返した。だが最後は5番手パク・ヒィスが抑え、首位SKが快勝した。5回を無失点に抑えたソン・ウンボムが、4月14日のハンファ戦以来となる4勝目。LGの先発パク・ヒョンジュンは、エラーに足を引っ張られ自責点0で5敗目を喫してしまった。打線ではイ・ビョンギュ(背番号9)が3安打1本塁打1打点と活躍。


(4勝目をあげたソン・ウンボム。) 
 
サムソン 4−3 キア  (光州) 
(勝)チョン・ヒョヌク 2勝3敗  (セーブ)オ・スンファン 1勝20S  (敗)ソン・ヨンミン 4勝3敗4S
本塁打) キア : キム・サンフン 3号、キム・ソンビン 3号
 キアは3回裏、サムソンの先発チョン・イヌクから8番キム・サンフン、2番キム・ソンビンの本塁打で2点を先制した。サムソンは5回表、キアの先発ソ・ジェウンから相手のエラーで1点を返した。ソ・ジェウンは7回途中から2番手シム・ドンソプにマウンドを譲り継投策に出たが、サムソンは8回表、キアの4番手キム・ジヌから相手のエラーで2−2の同点に追いついた。だがキアも8回裏、サムソンの3番手チョン・ヒョヌクから6番キム・サンヒョンのタイムリーで3−2と勝ち越した。
 だがサムソンは9回表、キアの5番手ソン・ヨンミンから途中出場の5番ヒョン・ジェユンの2点タイムリーで4−3と逆転した。最後は守護神オ・スンファンが同点のピンチを抑え、サムソンが逆転勝ちしキアから2位の座を1日で奪還した。セーブ数断然トップのオ・スンファンが2008年以来3年ぶりにシーズン20セーブを記録。サムソン打線では2番パク・ハニが3安打と活躍。キアは課題のリリーフ陣が打たれ逆転負けでたった1日で3位に後退。 
 
ロッテ 10−4 ネクセン  (ソウル・木洞) 
(勝)コ・ウォンジュン 3勝4敗2S  (セーブ)キム・サユル 3勝1敗3S  (敗)ナイト 2勝8敗
 ネクセンは1回裏、ロッテの先発コ・ウォンジュンから4番アルドリッジのタイムリーで2点を先制し、3回裏相手のエラーや8番ホ・ジュンのタイムリーで2点を追加した。ネクセンの先発ナイト(元北海道日本ハム)は4回まで無失点に抑えていたが、ロッテは5回表8番イ・イングのタイムリー、9番ヤン・ジョンミンへの押し出しの四球、ナイトの暴投で3点を返すと、代わったネクセンの2番手の大卒新人ユン・ジウンから3番ソン・アソプの内野ゴロの間に4−4の同点に追いついた。さらに代わったネクセンの3番手マ・ジョンギルから4番イ・デホ、5番カン・ミンホのタイムリーで7−4と逆転した。
 5位ロッテは9回表、ネクセンの5番手キム・サンス、6番手の大卒新人キム・デウから1番チョン・ジュヌ、2番パク・チョンユン、カン・ミンホのタイムリーで3点を追加し、6回以降カン・ヨンシク、キム・サユルの継投で相手の反撃を断って逆転勝ちした。5回を4失点ながら打線の援護を受けたコ・ウォンジュンが3勝目。12安打と爆発した打線ではカン・ミンホが2安打3打点と活躍。最下位ネクセンは先発ナイトが5回に突然崩れ、連勝が3で止まった。打線では最近好調のアルドリッジが3安打2打点と活躍。
 

トゥサン 1−2 ハンファ  (大田) 
(勝)リュ・ヒョンジン 7勝6敗  (敗)イ・ヘェチョン 1勝4敗
 トゥサンは3回表、ハンファの先発リュ・ヒョンジンから3番キム・ヒョンスのタイムリーで1点を先制した。ハンファは4回裏、トゥサンの先発フェルナンドから9番イ・ヨサンへの押し出しの四球で1−1の同点に追いついた。リュ・ヒョンジンは4回以降無失点を続け、6回表にはチェ・ジュンソクから三振を奪い、プロ6年目にして史上最速(153試合)、最年少(24歳)にして個人通算1000奪三振を記録した。フェルナンドも6回を1失点と好投し、トゥサンは7回から2番手イ・ヒョンスンをマウンドに送った。
 6位ハンファは9回裏、トゥサンの3番手イ・ヘェチョン(元東京ヤクルト)から先頭打者が四球で出塁すると、代わったトゥサンの4番手コ・チャンソンがエラーと暴投で走者を3塁まで進めてしまい、7番イ・デスの犠牲フライで逆転サヨナラ勝ちした。9回1失点で完投したリュ・ヒョンジンは、1000奪三振を記録した節目の試合で7勝目をあげ、エースとしての貫禄を保った。一方7位トゥサンは6位ハンファとの差が広がり、最下位争いから抜け出す兆しが見られない。打線では9番チョン・スビンが3安打と活躍。 

(6月19日現在)
        試合   勝   敗   引   勝率
1.SK     61    37  24  0  .607
2.サムソン    64   36  26  2  .581
3.キア    65   37   28  0  .569
4.LG    65   35   30  0  .538
5.ロッテ   63   28   32   3  .467
6.ハンファ   66   29   36   1   .446
7.トゥサン   63   26   35  2  .426
8.ネクセン   63   23   40  0  .365
(文責 : ふるりん)